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不妊治療について
日本では6組に1組が不妊に悩んでいて、11.6人に1人が体外受精で産まれています。不妊治療を受けるカップルは決して珍しくありません。
不妊治療で最も大切なのは、適切な検査を網羅的に行うことです。必要な検査を行わずに治療を進めていくのは望ましくありません(後で異常が見つかった時に、この治療期間はなんだったのだ…となってしまうからです)。
いつから不妊症の検査・治療を開始するべき?
では、いつから不妊症の検査・治療を始めるべきなのでしょうか?
当院では、以下のいずれかに該当する時が検査・治療を開始するタイミングだと考えています。
- 35歳未満で避妊せずに性交しているにも関わらず、1年以上妊娠していない時
- 35歳以上で避妊せずに性交しているにも関わらず、半年以上妊娠していない時
- 早く妊娠したいが、具体的にどのように積極的に頑張ればいいかわからない時(特に子宮内膜症やクラミジア感染症など、不妊リスクのある婦人科疾患を過去に指摘されたことがある方)
- 妊活に悩みや不安がある時(性交が苦手など)
日本産科婦人科学会は、「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにも関わらず、約1年間妊娠しない場合」を不妊症と定義しています。そのため、1年妊娠していない場合は検査を開始すべきです。
近年、先進国では軒並み晩婚化が進んでいます。女性年齢が35歳を超えると妊娠率は急速に低下していきます。そのため、アメリカ生殖医学会は35歳以上の場合は半年妊娠していない場合は検査を開始すべきとしています。
不妊治療の流れ
不妊治療は、大きく「検査」「タイミング療法」「人工授精」「体外受精」に分けられます。
多くの場合、「検査」をしながら「タイミング療法」から開始していきますが、不妊期間・年齢・諸検査結果・患者様のご希望によっては、「人工授精」や「体外受精」からスタートすることもあります。
不妊治療の特徴は、不妊症の最多原因(約50%)が原因不明であることです。
そのため、適切な検査を網羅的に行った後は、しっかりとした治療周期を重ねて、順を追ってステップアップしていきます。ステップアップのペースは、個々の患者様の治療ペース・年齢・妊娠歴・不妊期間などから相談して決めていきます。