FSH調整法

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FSH調整法とは

FSH調整法とは、月経が不定期になっている(排卵が毎月は起こらなくなりつつある)方を対象とした調節卵巣刺激法です。主にAMH(抗ミュラー管ホルモン)が0.3~0.1以下の方が対象ですが、AMHは測定のタイミングによってバラつきがあるため、一概にAMHの値だけで対象を決めることはできません。排卵がまばらになってきている方が対象となります。

FSHの働きと卵巣機能低下

FSH(卵胞刺激ホルモン)は卵胞を育てる重要なホルモンですが、高ければ高いほど良いというわけではありません。卵巣機能が低下すると、エストロゲン(女性ホルモン)が減少し、FSHが過剰に分泌されます。その結果、卵巣は休眠状態になり、卵胞がほとんど育たなくなってしまいます。

FSH調整法のしくみ

FSH調整法では、エストロゲン補充することで、過剰に分泌されているFSHとLH(黄体形成ホルモン)を低下させます。これにより卵巣の休眠状態を解除し、FSHを上下させる刺激を与えることで卵胞の発育を促します。

当院でのFSH調整法

当院でのFSH調整法

当院では、リプロダクションクリニック大阪で学んだFSH調整法を行っております。一時期、東京の卵巣機能不全治療で最も有名なクリニックの遠隔治療をサポートしたこともあり、そこで行われていた治療法と似たような方法です。

ただし、FSH調整法は魔法のような治療法ではありません。我慢強い通院が必要となりますし、結果に繋がらないこともあります。長期的な通院が必要となることが多いため、エコー検査に加えて毎回の採血項目を厳選し、通院の負担が少しでも減るように工夫しております。
「できることはすべてやって欲しい!」という方にはPRP療法(PFC-FD療法)の卵巣注入にも対応可能です。