不育症

流産とは?

一般的に妊娠を経験した人の約15~20%が流産を経験すると言われています。
妊娠初期の流産の最大の原因(約80%)は受精卵の染色体異常です。年齢とともに受精卵の染色体異常率は上昇するため、流産率も同様に年齢に伴って上昇し、30歳で約10%、35歳で約20%、40歳で約40%、42歳で約50%と報告されています。

不育症とは?

流産とは?

「2回以上の流死産の既往がある場合を不育症とする」と定義されています。
1回の流産率を20%と仮定すると、2回流産を繰り返す確率は4%、3回流産を繰り返す確率は0.8%となります。
最近は2回流産を繰り返した場合に不育症検査を検討する方が多いです(2回流産した人が何の検査もせずに妊娠した場合の妊娠成功率は80~90%と良好であるデータもあり、2回流産時点で検査するかどうかは個人の判断に委ねられているのが現状です)。

不育症の検査項目・診断基準・治療法

不育症に関しては、統一された検査項目・診断基準・治療法は定まっていません。
当院では、「不育症に関する提言2021」や有名な不育症専門施設の基準値などを参考に、検査項目・基準値・治療法を設定しています。

不育症に関する提言2021の「推奨検査・選択検査」を網羅する検査項目をスタンダードプランとして推奨しています。

ご希望がある場合は、Th1/Th2検査、夫婦の染色体検査も実施できます。