- HOME>
- オプトアウト
町医者の日々の研鑽・・・
当院は、兵庫県加古川市という一地方都市でありながらも、都会の有名不妊治療専門クリニックに決して引けをとらない医療レベルの提供をプライドをもっておこなっています。そのためには、生殖医療の和文英文医学誌の情報のup dateに目を光らせておくことが肝要です。
一般的には、海外の有名生殖医療医学誌など、エビデンスレベルの高い前方視的研究が新たな治療ステージを切り開いていくのが実際かと思います。一方で、日本国内の一施設の後方視的研究も「明日からの診療にすぐに生かせるコツ」や「日常診療の小さな悩みにクリティカルな解決」をダイレクトに教授してくれることもあり、とても大切だと思っています。
当院は、自らの診療実績をしっかりと振り返るために、様々な検査、診療の機微な変化がどういう結果となっているかを検証しております。その中で発表に値すると考える研究課題に関して、学会発表、論文作成を行うことがあります。
ご理解頂けますと幸いです。
オプトアウトについて
臨床研究は、対象の方に説明をし、同意を得て行われます。これを「オプトイン」といいます。
ただし、臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究においては、国が定めた指針に基づき、患者さまから必ずしも直接同意を得る必要はありません。しかし、研究の目的を含めて研究内容の情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。これを「オプトアウト」と言います。
研究のためにご自身のデータが使用されることを望まれない方は、当院までお知らせください
現在、当院が行っている研究のオプトアウトは下記の通りです。
当院にて、2022年9月~2025年3月までに凍結融解胚移植を計3回以上実施された患者様へ
1. 研究課題名
Human Reproductionに発表されたNPP法をアレンジしたmodified NPP法の有効性の評価
2. 研究目的・方法・研究期間
HRC法とNC法での妊娠率は一般的に同レベルと言われているが、近年NC法の方がやや高いという見解もある。NC法はHRC法よりも来院回数や移植日の制約が多いため、選択しづらい欠点がある。そこで、保険診療の回数制限にも合うように、NC法が改良されたNPP法を更に微修正したmNPP法を行った。
凍結融解胚移植が3回以上となった患者様を対象とし、その3回目もしくは初めてmNPP法を行った周期の治療成績をmNPP法とHRC法で後方視的に比較検討する。
研究機関:2022年9月~2025年3月
3. 研究に用いる情報の種類
診療情報:治療歴、検査結果、薬剤情報、予後
※生年月日、カルテ番号、住所、氏名等、個人を特定する情報は研究に用いません。
4. 外部への情報提供
IFFS2025(International Federation of Fertility Societies 2025)にて研究発表予定
5. 実施責任者
副院長 藤井雄太