PRP療法

PRP療法とは?

PRP療法とは

PRP療法とは、多血小板血漿(PRP)に含まれる様々な成長因子を卵巣や子宮内膜に作用させて、その機能を高める治療法です。セルソース社が開発したPFC-FD療法も同じ目的で、PRPに含まれる有効成分である多様な成長因子をフリーズドライ化したものを使用します。

PRPに含まれる成長因子は分解されやすく、体内で長く効果を発揮することが難しいため、フリーズドライ化したPFC-FDの方が卵巣・子宮に用いるには適しているのではないかと考えられています。当院ではPFC-FD療法を行うことができます。

卵巣注入のメリット

PFD-FDには、卵胞の発育を促進する様々な成長因子が含まれています。これにより、既存の薬剤では難しかった初期の卵胞発育を促したり、卵巣機能が低下した方の発育卵胞数を増やすことで、採卵数を増加が期待できます。また、卵胞周囲の血管を増やすことで卵子の質が向上し、良好な胚が得られる可能性が高まります。

子宮内膜への注入メリット

子宮内膜への注入メリット

PFD-FDには、子宮内膜の発育を促進する様々な成長因子が含まれています。既存の治療では子宮内膜の厚さが6mmを超えないような方でも、十分な厚さまで発育することが報告されています。また、子宮内膜が十分に厚くならない場合でも、着床率が上昇するという報告もあり、妊娠率の向上が期待できます。

PFC-FDのデメリット

卵巣注入と子宮内膜への注入、どちらの方法もすべての方に確実な治療効果が現れるわけではなく、効果の程度には個人差があります。当院では注入費用も含めて比較的低価格に設定しておりますが、それでも高額な治療であることは確かです。

費用

PFC-FD作成費

150,000円
 (卵巣注入は6バイアル作成=左右に3回使用できます)
 (子宮内膜注入は2バイアル作成=2回の胚移植で使用できます)

PFC-FD経腟的注入費

5,000円
 (卵巣注入では5,000円×3回、子宮内膜注入では5,000円×2回が別途必要です)